三歩進んで二歩下がる。

そんな風に秋へと進んでいるような気がする四万十。

牛歩のごとくゆっくりと秋への歩みを進めています。

それでも朝晩は涼しくなってきており、ようやくエアコンのお世話にならずに済む日が多くなってきました。

そんな季節に増えるのがサイクリストさん。

四万十の道を車で走っているとよくサイクリストさんとすれ違うことができます。

【走りやすい四万十】

サイクリストさんにとって四万十が優れているのはその”走りやすさ”

まずは「信号がない」。

四万十町窪川から宿のある大正地区までの約２０キロ。信号はありません。また大正地区から四万十市西土佐までの約４０キロの間も信号がなく、非常に走りやすいのです。

続いて「基本平坦な道」。

四万十川は津野町の不入山から始まって一気に四万十町窪川まで下ってきます。そこから海に行くかと思いきや山の方にUターンし大正でまた海へと向けて流れていきます。
なので、窪川から山には入っていくものの標高としては下っていくことになります。
基本平坦な道が海まで９０キロ近く続いていくのです。

川と山の自然をきつい坂を上ることなくゆっくりのんびりと堪能しながら自転車を漕げるので初心者にもやさしいサイクリングロードとなっています。

「車が少ない」

というのも走りやすい理由の一つかもしれません。
四万十川に並走して走る国道381号線は幹線道路とはいいがたいので車も比較的少なく自転車が走っていても車もよけやすいです。
ただ、車が少ないということでスピードを出す車もそれなりにあるので注意は必要です。

「道の駅が豊富」

というのもサイクリストさんにとっては魅力的な理由です。
窪川の「あぐり窪川」に始まって、「道の駅四万十大正」、「道の駅とおわ」、「道の駅よって西土佐」と約70キロの間に4つの道の駅が存在します。
それも大体20キロおきぐらいに有るので休憩するにはちょうどいい距離間ではないでしょうか。

各道の駅もそれぞれ個性があるのでとても面白いです。

【サイクリストさんにおすすめな大正】

手前味噌ではありますが、Samaruのある四万十大正はサイクリストさんにとっては四万十川ライドに最適な場所です。

①距離がちょうどいい

四万十町大正地区は、高知市から約90キロ。四万十市中村からは64キロ。土佐清水市からは96キロ。愛媛県宇和島市からは60キロ。それぞれ一日で走るにはちょうどいい距離の場所にあります。朝のんびり出ても明るいうちに次の場所にたどり着けるという好立地にあるのです。

②お店がちょうどいい

Samaruのある大正には2軒の居酒屋、1軒のお好み焼き屋さんがあります。（店休日あり）

宿からも徒歩4分圏内にあるので夜ごはんには困りません。

朝ごはんに関しても3軒のモーニングを出している喫茶店があるので朝も大丈夫。開店時間も一番早いお店で6時半からやっているので早く出発しても安心です。また、7時ぐらいから開いているラーメン屋さんもあるので”朝ラー”もできます。

飲食店以外にも、スーパー（7時～19時）や銀行、郵便局もあるので大体のことは徒歩圏内で済ませることができます。

③町の大きさがちょうどいい

宿に早くついてちょっと町を散策するにも大正はとてもいいです。

大正の町中の広さはかの有名な東京（千葉）にあるテーマパークと同じぐらいの広さです。
ゆっくり歩いても1時間ぐらいで1周できます。
でもその中に熊野神社や四万十川。旧竹内家住宅や無手無冠など見て回れるところはそれなりにあります。

 

何より四万十川に降りてのんびりするというのもおススメです。

④のんびりするのにちょうどいい

自転車の疲れをいやすためにのんびりしたいという時にも大正はおススメです。

大正の町中は国道からは外れているため車の通りが少ないです。

そのため宿の前にあるベンチに座っているだけでのんびりとした時間を感じることができます。

また、宿の目の前を走るJR予土線。1日8本しか汽車が来ませんが、たまに来る汽車がとても個性的。大正駅のホームでそんな汽車を見送るというのもいいものです。

【Samaruとしての取り組み】

Samaruとしてはサイクリストさんにもっと来てもらいたいと思っています。
そのため様々な取り組みを行っています。

①自転車は館内に

Samaruは館内にサイクルスタンドを設置して自転車を館内に停められるようにしています。
大切な自転車を館内に停めて安心して泊まって下さい。

②工具も使い放題

空気入れはもちろん最低限の整備ができるような工具を準備しています。

また、何かあった時ようにちょっとしたものなら販売もしています。

③四国一周チャレンジサイクリング

愛媛県が主体となって実施している「四国一周チャレンジサイクリング」。

これに挑戦している人には特典を用意しています。

それは”バスタオルの無料貸し出し”

荷物を極力少なくしたいと思っているサイクリストさんへのサービスです。

上記以外にも、洗濯機（100円）、乾燥機（200円）など基本的な設備はあります。

【サイクリストさんにとって優しい宿に】

ここ数年サイクリストさんが非常に増えてきたと感じています。特に昨今では外国の方のサイクリストさんが増えてきました。

そんな方にゆっくりと四万十を満喫してもらいたいと思います。

ぶっちゃけて他の宿との差別化という狙いもあるのですが…。

サイクリストさんにとって優しい宿であると同時にサイクリストさんにとって優しい町を目指し頑張りたいと思います。

ただ、その為にはサイクリストさんからの協力も必要です。ごみ捨てや並列走行をしないなどといったルールの遵守。お互いが気持ちよくなれるような関係性を築いていけたらと思います。

Samaruとしても頑張っていこうと思うので、サイクリストさんもご協力いただけたら嬉しいです。

みんなでSamaruを、大正を、四万十を、サイクリストにとって走っていて楽しい場所にしませんか。