【四万十高校】別れと出会い

四万十町のこと

こんにちは。
まだまだ寒い日は続いているものの、朝お日様が出てくる時間が早くなったり、夕方暗くなるのが遅くなってきていたり、車に霜がおりていなかったり。そんな小さなことで季節が変わっていくことに気づきます。

そんな春に向けて季節が移り行く転換期。

世間は別れと出会いの季節を迎えています。

Samaruの裏山にある高知県立四万十高校でも、先日卒業式が行われました。

【高知県立四万十高等学校】

昭和29年に窪川高校の分校として創立しました。当時の生徒数は38名。当時は林業科がありました。
昭和38年には普通科が併設され、翌々年の昭和40年に高知県立大正高等学校として独立。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

平成9年には中高連携教育の研究校にしてされたこともあり、全国から生徒を受け入れることが可能になりました。
翌年の平成10年には、校名を現在の「四万十高校」に変更。同年には自然環境コースが設置認可され、四万十川の自然を活かした学習が全国から注目を浴びました。

平成14年には、大正産の集成材を使ったログハウス建築による寮が完成。木の香り香る全室個室の寮です。

近年では「地域みらい留学」に参画。全国各地から生徒を募集し、全校生徒のうち約3分の1が県外からの生徒になっています。

【四万十高校とSamaru】

四万十高校で地域みらい留学に取り組み始めた約4年ほど前からSamaruでは「四万十高校応援企画」と称したサービスを始めています。

県外から四万十高校を受験する際、宿泊料を通常3500円のところ、1泊1名様2500円。試験は2日間行われるので2泊1名5000円で提供しています。(受験日の宿泊のみ)また、受験日に関しては四万十高校受験生のみの宿泊とさせてもらっており、安心して受験してもらえるようにしています。

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さらには、試験当日のお昼を県外生は準備するのが難しいため(コンビニなどが近くにないため)、希望者には、近くの喫茶店にお願いしてランチのテイクアウトを高校に届けています。

4年前にこの応援企画を始めて以来、四万十高校を受験する生徒さんや親御さんには受験日だけでなく、ことあるごとに泊まってもらっています。

【企画を始めたきっかけ】

四万十高校は生徒数が約60名。1学年約20名の小さな高校です。いつどのような状況になってもおかしくないそんな窮地にいつも立たされています。

しかし、地域に高校があるということ、また存在していた高校がなくなるということは、地域にとって計り知れない影響があります。

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そうした状況をどうにかできないかと考えたのがこの応援企画です。

微々たる金額ではありますが、地域が高校を応援している姿を見せることで、高校では地域の魅力を県外生に感じてもらえるのではないかと思ったからです。

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「地域一丸となって高校を支えている。」その姿を見せたいという思いです。

【企画を始めて】

約4年前に始めたこの企画。これまでに10数名がSamaruに泊まってくれました。中には夏休み等ことあるごとに大正に来てくれて、うちに泊まってくれて、近所の居酒屋さんの大将とも仲良くなったなんて人もいます。

また、うちに泊まってくれた子たちとは学校のイベントなどで会ったり、中には一緒にイベントをやった子もいます。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

私自身も高校の魅力化に少しだけ関わらさせてもらったりして非常にありがたいことになっています。

【四万十高校卒業式】

先日3月1日に四万十高校の卒業式が行われました。

県外生の宿泊を始めるようになってから、毎年うちに泊まってくれた生徒さんにはあるプレゼントをさせてもらっています。

Samaruの宿泊券です。

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四万十高校を卒業したあと、20歳になった時や、同窓会、家族や恋人を連れてきてくれたら嬉しいなと思っています。

今年の卒業生は県外生だけでなく、町内の子たちともかかわりがありました。

毎日のように汽車待ちの時間帯にうちに来て友達とだべったりしていた子。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

一緒にイベントしたり、合格祝いにケーキをおねだりされたのでプレゼントした子たち。

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色んな子たちがいました。

そんな子たちが卒業してしまうのは本当に寂しかったです。

それでも、この先、色んな経験を積んで、楽しい人生を送ってもらえたら嬉しいと思います。

 

少し欲をいうならぜひ将来は大正で頑張ってほしいとは思いますが…

【別れの後は】

そんな、別れの2日後。

今年の受験生がSamaruに泊まりに来てくれました。

今年の入試は3月4日、5日。

4日が筆記で、5日が面接です。

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また、この子たちが3年間の四万十高校を作っていくんだなと思うと、寂しさも少し和らぎました。

合格発表は3月13日。みんな受かって春から四万十高校に来てくれることを願っています。

【これからの四万十高校】

四万十高校が厳しい状況なのは今も変わりません。

子供数が減っている中で、過疎地域にある高校が続いていくのは至難の業です。

さらには、今や全国各地の色んな高校で全国からの生徒募集を行っています。

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子供は少なくなり、ライバルは増えるというなんとも厳しい状況。

でもだからこそ、高校が存続できるように地域が一丸となって四万十高校を支えていければと思います。そして、私の宿がその一助となれればと思っています。

【四万十高校のPR】

最後に四万十高校のPRをば。

高知県西部。四万十川の中流域の山間。〇京ディズ〇ーランドとほぼ同じ広さの範囲にこども園から高校までがある四万十町大正地区。その真ん中にある丘の上にある四万十高校。
コンビニからは23キロあるものの、近くには清流四万十川が流れ自然環境に恵まれた地域です。

四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

そんな、四万十高校には全国的にも珍しい「自然環境コース」があり、四万十川を教材に色んなことを学べます。

生徒を高校名ではなく、名前で呼ぶ地域では、みんなが顔見知り。

四万十町による公設塾「じゆうく」には、四万十高校生であれば格安で通うことができ、受験勉強だけではない「考える力」を育む教育をしてくれます。

地元の子にとっては、東京や大阪などの県外生と接することができ、地元だけの人間関係ではない、いい刺激を得ることができるのではないでしょうか。

 

町のバックアップも手厚いので、大学進学を考えている子にとっては高校は四万十で、大学は県外でというのもいいのではないでしょうか?生徒数も少ないので、より一人一人の生徒に向き合った勉強の進め方ができるのも魅力では?

まあ色々書いてきましたが、とりあえず四万十高校をよろしくお願いします。

 

 

 

 

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