【田舎ホームステイ】田舎で学ぶ、田舎が学ぶ
こんにちは。
いきなりの夏!
異例、突然の梅雨明けに戸惑い気味です。
そんな梅雨に入る前の話、梅雨がこんなに短くなるとは思ってもみない6月のある日のこと。僕は窪川駅であるお客さんを待っていました。
【田舎ホームステイ】
僕が待っていたのは田舎ホームステイで予約をしてくれたお客さんで、大学生の子でした。
これは、その名の通りなのですが、全国各地域のゲストハウスさんや民宿などに1週間から数か月の長期滞在をしながら農業体験や宿の手伝いなどを通して地域の暮らしを体験するというものです。
僕の宿は、2年ほど前にホスト登録しました。
【僕ができること】
これまで田舎ホームステイを通じてうちに泊まりに来てくれたのは今回の子を含めて二人いますが二人とも地域に溶け込み地域の方々に可愛がってもらっていました。
今でも「あの子どうしてる?」なんて話が出るほどです。
ただ、僕自身はアウトドア派ではありません。
それどころか田舎に住みながら、畑もしてないし、釣りも、猟もしません。そんな僕がどんな体験を提供してあげられるのか。その子にどんな経験を残して、その子にとって四万十に来たことが間違っていたと思われないようにどうしたらいいのか、受け入れる前には2回ともすごく悩みました。
そんな僕ができること。それは、「人を紹介する」ことです。
【来る前に】
田舎ホームステイではホームステイの前にオンラインによる面談があります。
実際に来てどのようなことをしたいのか、生活において必要なものは何なのか、アクセスなど互いに疑問に思っていることを顔を合わせて打ち合わせることで齟齬がないようにするためです。
そこで私が聞くのは「何がしたいですか?」です。
四万十に来てどんな体験がしたいのか、どのような所にいってみたいのか、どんなことに興味があるのか、その子のニーズを探るようにしています。
そこで得た情報をもとに、「こういった体験ならこの人を紹介しよう」とか、「これだったら僕が連れて行ってあげることができるな」とか、「来る時期はこのイベントがあるからイベントに連れて行くのもいいかもしれない」など季節などを考慮して体験してあげられることを頭の中で書き出し、必要であれば事前に話を通しておいたりします。
【来た後は】
ホームステイの希望者がいたあとは、色んな人を紹介します。
最初に来た子の時にはちょうど四万十川の火振り漁最終日だったので、近所の人が漁に行くと聞いて見学をさせてもらいました。
そこから、鮎を焼いてもらうために居酒屋さんに行き、そこから居酒屋さんでバイトをすることになり、そこから色んな人と知り合い、色んな所にいっていました。
2人目の子は、宿の近所の方が漁も猟もする方だったので紹介し、そこから漁や猟に連れて行ってもらっていました。
こんな風に一人を紹介すると数珠つなぎのように色んな人と繋がるのが田舎のいい所です。
僕はそのきっかけを作るだけで、あとは来た子が勝手に縁を広げ楽しんでくれています。
また、地域の方もよくお世話をしてくれて可愛がってくれるのでほんとに有難いです。
【人と人を繋ぐ】
田舎ホームステイで来てくれる子の対応をすることで僕が感じることがあります。
それは、地域の受け入れ力です。
1人目の子も、2人目の子もお世話してくれたのはほとんど地域の方です。
見学に行きたいといえば快く受け入れてくれるし、中には色んなところに連れて行ってくれる人もいます。
これは、僕の目指す宿の姿でもあります。
地域全体でお客さんを受け入れ、宿のではなく、地域のファンを増やす。
そんな理想の姿が田舎ホームステイを通じて実現できていることがとても嬉しいです。
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