【四万十川】四万十川を綺麗に。四万十川一斉清掃。
こんにちは。
日中はそれなりに暖かいのですが、朝晩はまだまだ冷え込んだ日が続いています。
4月に入り、新学期、新入生、新社会人など何かと「新」の付く言葉を目にするようになりましたが、それもひと段落してきました。
四万十の自然も桜の華やぎから緑まぶしい新緑の季節と姿を変え、ツバメが飛んでいる姿を町のあちこちで見かけるようになりました。今年はどうなるかわかりませんが、これから四万十は観光シーズンを迎えます。そんな観光シーズンを目前に毎年おこなわれている行事があります。
「四万十川一斉清掃」。
今回はこのことについて書いてみようと思います。
【四万十川一斉清掃とは?】
観光シーズンを前に毎年行われているもので、四万十川流域の各市町村が日を決め、その日に住民たちでゴミ拾いをするというものです。
四万十町では4月11日朝7時半より、各地区の川沿いを中心にゴミ拾いが行われました。
私も大正中心部を流れる梼原川や国道381号沿いを空き缶やプラスチックごみなどを拾って歩きました。
【なぜにこれが行われているのか】
「大正町史」によると四万十川一斉清掃が行われたのは平成2年の早春からとあります。
川岸に散乱するビニール袋に目を留めた住民からの声をきっかけに区長会の呼びかけによって始まったのがきっかけだそうです。
因みにこの年は住民500人が参加、トラック20台分のゴミが集まったそうです。
そこから、毎年のように行われるようになり、30年以上続いているということになります。
【四万十川源流合衆国】
日本最後の清流と呼ばれる四万十川。
昭和50年代末からそのように言われ始めました。そこで、昭和59年、四万十川流域の窪川町、大正町、十和村(以上現四万十町)、西土佐村、中村市(以上現四万十市)が観光事業を協力して推進していこうという動きを始めます。
そして昭和61年4月。これらに梼原町、大野見村(現中土佐町)、東津野村(現津野町)を加えた8市町村による「リバーふるさと振興構想協議」が発足。2年後の昭和63年に「リバーふるさと振興構想」が出来上がります。
これは、四万十川流域の資源、文化、歴史を守りながら観光振興もしていこうというものです。
また、そのリバーふるさと振興構想協議会の中の窪川町、大野見村、東津野村、梼原町、大正町の5町村が「四万十源流合衆国」なるものを形成します。
そんな四万十川を守っていこうという機運の中始まったのが「四万十川一斉清掃」です。
【これからの四万十川】
平成18年の合併によりかどうかはわかりませんが、令和3年の今、四万十源流合衆国も、リバーふるさと振興構想協議会も正直聞いたことがありません。
しかし、四万十川一斉清掃だけは今も残っています。
それは四万十川流域に住む人々にとって四万十川が色んな意味で大切な資源であるということを認識しているからにほかならないのではないでしょうか。
まぁ一番大切なのは、私たち一人一人がポイ捨てしないことだとは思いますが。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。