【梅雨】四万十5つめの季節
【梅雨とは】
日本には春夏秋冬4つの季節があります。しかし、もう一つ、忘れてはいけない季節があります。”梅雨”。
日本や中国など東アジアの広範囲に渡ってみられる気象現象で5月から7月にかけて訪れる曇りや雨の多い季節のことです。
梅雨の語源としては、雨が沢山降って木々や花々に露(つゆ)がつくことからだったり、梅が熟する頃の雨だからなどといった説がいくつかあります。
どちらにしても雨が多く、湿気が多い季節として日本ではあまり好かれない季節です。
また事実は定かではありませんが、6月に挙式すると幸せになれる”ジューンブライド”も、元々は雨でお客さんが少なかった結婚式場が考え出したものという説もあります。
【梅雨との闘い】
5月15日。”四国地方が観測史上最も早い梅雨入り”
通常なら6月に入ってから訪れる梅雨が今年は20日以上も早く来てしまいました。このニュースは私にとってとてもショッキングなものでした。
というのも我が宿にとって梅雨の季節が一番大変な時期だからです。
宿の背後には四万十高校のある丘があり、そこに溜まった湿気が大挙我が宿に押し寄せてくるからです。特に1階の台所は湿気が凄く、ひどい時には一日中ストーブを焚いて、除湿器を動かし、床を拭いています。ちょっと油断すればすぐにカビも生えてくるため常に気をはっています。
【梅雨にすること】
そんな梅雨。元々お客さんも少ない時期なので、毎年この時を狙ってあることをしています。
それは、”大掃除”。
梅雨でどうせお客さんも少ないから、普段できないとこを掃除してしまおうという作戦です。通年ならこの時に他のゲストハウスさんを廻ったりしてもいたのですが、このご時世なので今年はそれをやらず、代わりに例年よりも念入りかつDIYなど普段やらないことも一気にやってしまいました。
①布団クリーニング
毎年1年に一度布団をクリーニングに出します。使用する度に消臭、消毒して干してはいるしそんなに汚くはないとは思うのですが、それでもやはり1年に一度はすっきりさせておきたいのでクリーニングに出しています。毎年窪川にある「しももとクリーニング」さんにお願いしています。毎回自分で持ち込むのですが、持っていくときには1回で済むのが、持って帰るときはあまりにフカフカすぎて2往復しないと運べないほどです。
②畳干し
宿には畳の部屋が3部屋あります。1階のリビング。2階の個室2部屋です。その畳を今回初めて干しました。といっても日向には干せないので部屋の中ですが。
特に1階のリビングに関しては湿気防止のシートも敷きました。
畳を持ち上げて干すのはなかなかの重労働でしたが、やはりちょっとすっきりした感じはします。
③本棚の整理&模様替え
2階の共有スペース。こちらに置いてある本を少し整理し、ついでにちょっとだけ模様替えもやってみました。
本棚やソファの位置をちょっと変えただけですがそれでも気分が変わります。
④木材にオイル
普段床掃除には蜜蝋のクリーナーを使っていますがベッドや柱などには特に何もしていません。ただ、何かはしないといけないだろうなと思って調べていたところ「えごま油」を塗るといいと書いてあったので、それをベッドと柱に塗ってみました。
屋根を支えている柱。人を支えているベッド。両方とも長く使っていきたいので何かできることがあればこれからもやっていきたいと思います。
⑤DIY
四万十のサグラダファミリアを自認する我がゲストハウス。
サグラダファミリア計画も遅々としてではありますが進んでいます。
今回は2階トイレのドアと和室の襖を塗りました。
ペンキを塗るなどいった作業はお客さんがいない時にしかできないのでこういった時にまとめて行います。ただ、ペンキ塗りの場合湿気が大敵で湿度75%以下にならないとできないのでタイミングを見定めるのが肝心です。
今回は幸いにも梅雨の晴れ間が多く、そこは心配せずスケジュール通りにできました。
そうそう今回のちょっと前に1階の入り口付近もちょっと変えてます。
⑥朝顔
これは、現在進行中ですが、ゲストハウスの壁をグリーンウォールにしたいと計画しています。そこで、朝顔を植えていますが、そこに今回網を張りました。
上手い具合に網に沿って朝顔が咲いてくれたらいいなと思っています。
【今回やったこと一覧】
とまあ、約1週間。梅雨の間にできることを一気にやりました。今回やったことを羅列するとこんな感じです。
①布団クリーニング
②畳干し(2階和室、リビング)
③本棚整理。模様替え
④えごま油塗り
⑤DIY、ペンキ塗り(トイレ、和室の襖)
⑥窓、網戸掃除
⑦2階廊下カーペットを外して干す
⑧カラーボックスの日干し
⑨朝顔の網設置
⑩エアコン掃除(スプレー)
⑪全体的に大掃除
何かいつもより忙しい日々でした。
【いい季節、梅雨】
梅雨というのは鬱陶しい季節です。カビも生えるし、洗濯物も乾きにくいし、雨でどこにも行けないし…
でも、梅雨にならないと見られない景色もあります。
その代表的なものがホタル。
この季節は蛍を町内の至る所で見ることができます。これは、梅雨でないとみられない景色です。特に宿から車で30分ほどいったところにある下津井集落の蛍は圧巻です。
もう一つ、梅雨を代表するもの。それは紫陽花。この時期至る所で紫陽花も見ることができます。紫陽花にはやはり雨が良く似合う。
また、梅雨は雨が降るため、空気も綺麗です。水分を得た鮮やかな草花が見られるのもこの季節ならでは。
梅雨は鬱陶しいけれど、生き物のためには必要な季節でもあるわけなので、上手に付き合っていこうと思います。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。