【八色鳥】人間嫌いの渡り鳥
こんにちは。
この時期の常套句「今年もすでに半年が過ぎ、年々時が経つのが早く感じられます」とういうセリフがつい出てしまいそうになる今日この頃です。
今年は例年にも増して早く梅雨に入り、湿気と常に戦っているEkimaehousesamaruにとっては臨戦態勢。常にスマホで天気予報とにらめっこしている日々です。
本来なら、ホタルやら紫陽花やらで四万十川の一年でも一番美しい風景が広がるこの季節。
今年も昨年に引き続き、積極的にお客さんを呼べない状況です。そんな中でも今年も変わらず四万十に来てくれた方たちがいらっしゃいます。
それは、渡り鳥である「八色鳥」。
今日はそんな八色鳥について書いていきたいと思います。
【八色鳥とは】
スズメ目ヤイロチョウ科ヤイロチョウ属の鳥で、毎年5月から7月頃にかけてインドネシアやマレーシアから日本に渡ってきます。英名は、Fairy pittaです。全長は約20㎝と小さく、肉食でミミズなどを食します。
特徴的なのはその姿。
頭は黒、羽は緑、お腹は黄色、お尻は赤と色鮮やかなその容姿が八色鳥という名前の由来にもなっています。
鳴き声は、「ポポピー、ポポピー」。
地元の方は「白ペン、黒ペン」などと表したりします。
人間嫌いで有名でめったに人間の前に姿を現しません。それゆえに「幻の鳥」と言われています。
数年前、某有名テレビ局のクルーが3か月ぐらい大正に泊まりながらヤイロチョウを追っていました。
【高知県と八色鳥】
そんな八色鳥は高知県の県鳥でもあります。
「県鳥」
県鳥とは、1963年の旧農林省による第一次保護事業計画の一環として各都道府県に県の鳥を決めるよう通達がありそれによって決められた各自治体を代表する鳥のことです。
因みに、新潟県は朱鷺。福岡県は鶯。私の地元大分県は目白です。
他にも、県の木、県の花などもあり、高知県の場合は県木が柳瀬杉。県花は山桃。県魚は鰹です。
※余談:今回調べていくうちに県の歌というのにも行きついて、調べてみると作詞したのは大分県の西村さんという方でした。
【八色鳥の鳴き声で目覚める】
私が地域おこし協力隊で来た当時町中にいてもヤイロチョウの鳴き声が聞こえていました。
ただ、ここ数年町中で鳴き声を確認できずにいました。
しかし、今年は朝早くからヤイロチョウの鳴き声が聞こえてきます。
時間は朝4時半ごろから6時ごろまで。場所はおそらく宿の前にある土佐大正駅の裏の山あたりだと思います。
ここ数日ヤイロチョウに起こされる生活を送っています。
【いつでも聞ける】
ヤイロチョウは渡り鳥。日本にいるのは5月から7月までです。
でも、ここEkimaehousesamaruで通年365日、ヤイロチョウの鳴き声を聞くことができます。
宿の外に設置してあるからくり時計です。
毎朝8時から夜の8時まで一時間ごとにからくり時計が動き、そこでヤイロチョウの鳴き声が聞こえる仕掛けになっています。
この時計は私が宿を始める前からあり、おそらく短くても15年前には設置されていたと思われます。
(思われますというのは誰もいつ設置されたのかはっきりとわからないからです。)
もしヤイロチョウの鳴き声を確認したかったら宿にきてもらえればわかりますよ。
【ヤイロチョウの森ネイチャーセンター】
宿から車で約5分。
大正道の駅の上に「ヤイロチョウの森ネイチャーセンター」があります。
ヤイロチョウをはじめ、四万十に生息、渡ってくる野鳥の保護などを行っているところです。
ヤイロチョウについて詳しいことが知りたければここに行ってみると詳しく教えてくれます。
幻の鳥ヤイロチョウ。
高知県の県鳥であるヤイロチョウ。
これからも、ヤイロチョウだけでなく、野鳥にとっても四万十が住み続けたいと思ってもらえる場所で会ってほしいと思います。
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