【DIY】簡単ベッドの作り方

DIYについて, ゲストハウスのこと

こんにちは。梅雨来たりなば夏遠からじとは言いませんが、観測史上最も遅い梅雨を迎え、毎年のことながら湿気と格闘している日々です。

今回はそんな梅雨が来る前に作ったものをご紹介します。

今回作ったもの

かねてより懸案材料であった2階共有スペースの空間。そこにどんなものをつくったら面白いかをずっと考えていました。その時にに大切にしたのは”楽しいかどうか”

ゲストさんがのんびりできて、見た瞬間に楽しくなるようなものをつくりたいと考えていました。

後は、自分の技量でできるもの

以上の2点を踏まえて考えたのがベッドを作ることでした。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

ベッドなら以前にも作ったことがあるので自分の技量で作れるし、何よりあったら面白いかなと思ったからです。

そこで早速準備に取り掛かりました。

木材調達

まず準備しなければいけないのは何といっても材料です。

四万十町は面積の84%が森林といわれるほど木材には困りません。ゲストハウスのある大正もその昔は営林署などがあり、林業でとても栄えた町だったそうです。

今でも林業は平地の少ないこの土地での主要産業で町内にも製材所が4~5件ほどあります。

僕の宿は大正産にこだわっているので、床などは大正の製材所で購入したものを使っています。

今回もその縁で大正の製材屋さんから木材を調達しました。

杉か檜か

さて、次の問題は「どのような木材を使うか」です。

以前ベッドや本棚に使ったのはヒノキでした。その理由は「丈夫だから」。檜は丈夫で香りもいいです。事実、客室はヒノキの床で檜のベッドですが、1年経った今でも「木のいい香りがする」と部屋に入ったゲストさんから言われます。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」上が檜の床です。白くてとても綺麗でいい香りがします。

今回僕が使おうと思ったのは杉です。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

杉はヒノキとは違って安いです。そして模様も面白い。

一方で柔らかいという難点があります。

なのでゲストハウスではそんなに量がいらない客室の床はヒノキで、面積の広い共有スペースは杉を用いました。

値段的には大体檜の半額といったぐらいです。

今回作るベッドは毎日のように人が眠るわけではないし、杉の強度でも十分ではあるので安い杉を使ってみることにしました。

地区の製材所で杉を扱っているところへ行き2mの木材を10本買ってきました。

2×4って?木材の金額相場。

ここで少し、木材の値段について。※僕の経験で得た知識なので間違っていることも多いと思いますが…

最近よく聞く2×4材というのは縦38㎜×幅89㎜の材木のことです。

しかし、僕が購入している製材所ではいまだに寸や尺が使われていて、僕が今回購入したのは長さ2mで幅3寸×縦1寸です。

1寸は大体3㎝、1尺は大体30㎝なので、覚えていても損はないと思います。

また、木材の値段は乾燥させているかどうかでも変わってきます。

生の木を買ってきてすぐに使えるわけではなく、ある程度乾燥させてからでないと変形したりしてしまいます。(ホームセンター等で売っているのは多分乾燥済みでサンダーもかけているのでそのまま使えると思います※というのもホームセンターで買ったことがないのでわかりません)

乾燥には機械がないといけないし、時間もかかるので、乾燥させてある木材を買うとまたちょっと値段はあがります。今回僕が買ったところは自前の乾燥機はない所でしたので買ってから数日天日干ししていました。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

さらには、そのままだとささくれなどがあるのでサンダー掛けも必要です。

そこでまた値段が変わってきます。

僕は今回、杉で長さ2mで約3㎝×約10㎝で無乾燥、無サンダーを買ったので10本で約3,500円程度でした。

ベッドへの道ステップ①~下準備~

製材所から木材を購入し、とりあえず数日天日干しをしました。

ある程度乾いたかな(自己判断)というところまで干したらサンダー掛けを行います。

前は紙やすりを買ってきて一本ずつ手でやってましたがそれだと面倒くさいので今回はディスクグラインダーを使いました。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

その後、鉋で角を取り下準備は完了です。

ベッドへの道ステップ②~切断~

下準備の後はあらかじめ決めた長さに木を切っていきます。

今回作るのは2段ベッドと同じ形です。

その為に必要なのは1段目部分、2段目部分、柱、2段目のベッドを支える柱です。

ベッドは縦150㎝、幅72.5㎝(幅は空間の幅に合わせました)。そして、2段目の高さは60㎝。2段目を支える柱は57.6㎝。それ以外に全体を支える柱は145㎝です。

まずは、寝る部分から切っていきます。

枠部分150㎝×4本、72.5㎝×4本。

1段目は枠だけですが、2段目は人が乗れるように72.5㎝の物をさらに10本切り出していきます。

次に2段目を支える柱4本を切り、最後に全体を支える柱4本を切ります。この4本はちょっとだけ丈夫にしたかったので檜を使用しました。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

これで、切り出しも終了。あとはこれを組み立てるだけです。

ベッドへの道ステップ③~組み立て~

さていよいよ組み立てです。下準備ができていればこれはさほど大変ではありません。

まずは、1段目、2段目の枠を作っていきます。接着に使うネジはコーススレッド黒の51㎜。ホームセンターで百本単位で売られており値段も手ごろで木割れしにくいので普段から使っています。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

木割れ防止とネジの打ち込みやすさのため事前にドリルで穴を開けてからネジを打ち込んでいきます。

2段目の方は枠の上から簀子状に木を打ち付けていきます。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

二つの枠が出来たらそれを4本の柱(檜)とつなげていきます。

ここは一人よりも柱を抑えてくれる人がいた方がいいかもしれません。

まずは一段目をつなげていきます。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

そのあとは2段目を支える短い柱を建てます。

そのあと2段目を設置すれば完成です。

この町全体が1つの宿|四万十町ゲストハウス「Ekimaehouse SAMARU」

まとめ

今回はベッドというよりはベンチのような感じで作りましたが、ベッドとして使用するなら、このあと2段目にはコンパネとかで床板を付けるといいかもしれません。

あと、今回は空間にぴったり合うように作ったので壁は作りませんでしたが、壁を付けるとぐらつきが軽減されます。

僕も最初は「ベッドなんて作れるのか」と思ってましたが、実際に作ってみると案外簡単です。特に乾燥済みでサンダー掛けも済んでいる2×4材だとより楽かもしれません。

ゲストハウスはまだまだ改造を続けていきたいと思います。(勝手にサグラダファミリアと名乗っていますが)

なので今後も作ったら報告させてもらいます。

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