【ジブリの下津井】トトロと千尋とまつたけと…
こんにちは。
朝晩めっきり冷え込んできました。ゲストハウスの方も毛布を出し、ストーブの投入を今か今かとタイミングを計っているところです。
大正中心部、ゲストハウスから20キロほど北に行ったところ。日本3大酷道の一つ国道439号線を梼原方面に向かう途中、山の中に突如「下津井」という集落があらわれます。
四万十川最大の支流梼原川が流れ、集落の中央には小高い山がある風光明媚なこの集落は、その昔林業で栄えました。そのまた昔には交通の要衝として関所もあり、さらにその昔には平家が落ち延び、追いかけてきた源氏と仲良くなって集落をつくったという伝説が残る場所です。
今では一番若い世代が40代という過疎化の進行している集落ですが、梅雨には蛍、春にはヘラブナ、野鳥など、自然豊かでファンが多い地区でもあります。
そんな下津井集落で先ほど「秋のきのこバイキング」が行われたので行ってきました。
バイクで酷道をひた走る
当日は秋晴れ。せっかくなのでレンタバイクの原付で行ってみました。
下津井集落までは約20キロ。
そんな遠くないと思うかもしれませんが、下津井に行くには前回のブログでも触れたあの国道439号を通らなければいけません。
ゲストハウスを出て、梼原方面へと向かいます。途中までは中津川に行く道と同じですが、下津井へは中津川の分岐地点で真っすぐ行きます。
すると、あれだけ権勢を誇っていた2車線の道が急に狭くなります。
車一台が通れる広さの道を頻繁に訪れるカーブを楽しみながら走ります。
下津井まで3分の1ほどというところに都賀ダムがあります。
津賀ダム
四万十川にはダムがないというのは有名ですが、支流である梼原川にはあります。
下津井に行く途中の下道集落の入り口にある津賀ダムです。
このダムは戦中の昭和15年(1940年)に着工しました(昭和26年完成)。その工事には朝鮮の方も関わっており、工事中になくなったの朝鮮方々を供養する石碑がダムの近くにはあります。
現在では、このダム湖畔に6月になると多くの蛍が飛び交い、それを遊覧船で見るツアーも開催されています。
カーブの連続439号
ダムまでくれば下津井までは残り10キロあるかないか。
しかし、下津井までの道はここからが長い…。
多くのカーブを攻めながら、対向車に気を付けながら、ダム湖を横目に先を進みます。
バイクに乗られる方だとわかると思うのですが、この道はカーブがとても多いので正直走っていてとても面白いです。(汚れた英雄とかが頭の中を流れていきます)
この道では多くの動物に会うこともできます。今回は会いませんでしたが、これまで私が遭遇した動物は、狸、兎、鹿、猿となかなかバラエティーに富んでます。
大正中心部から原付バイクで走ること40分。突如山の中に集落が現れます。
下津井集落に到着です。
きのこバイキング
今回私が下津井に来た理由は「きのこバイキング」
これは、下津井集落で活動している「いきいきやる鹿な猪」(いきいきやるしかない)が行っているバイキングで、春と秋に行われます。特に秋のバイキングでは秋の味覚の王様「まつたけ」が食べられるということで大人気のバイキングです。
ただ、今年からはあまりの人気で人が来すぎてしまう為、完全予約制での実施となりました。
それでも、予約開始2日で100人(午前の部50人。午後の部50人。)の枠がほぼ埋まりそうになるほどの人気でした。
バイキングの目玉はなんといっても「まつたけ」。
バイキングの値段1000円で松茸ご飯が食べ放題です。
その他にも「地元産こんにゃくの刺身」や「小萩揚げ」「猪汁」などいくらお腹があっても足りないほどの料理ばかり。特に「しいたけのたたき」は私の大好物です。因みにいうと私は大分県生まれながらシイタケが大の苦手。普通の調理をされたしいたけは口にできるだけしませんが、このシイタケのたたきだけはみずから進んで食べるほどです。
このような美味しい料理の数々にやられ、同じ量の料理を2回食べてしまうという暴挙にでてしまうほどでした。
ジブリの里下津井
下津井に来るたびに思うことがあります。
「ここってジブリっぽい」
トトロとサツキとメイが夜に一気に大きくしたドングリの森や、千と千尋で最初に入っていくトンネルだったり。下津井にはジブリがいっぱいです。
山深いからこそ下津井
私が下津井に関する昔話で好きな話があって、それは最初にも少し触れたのですが、その昔、下津井まで逃げてきた平氏と、それを追いかけてきた源氏があまりの山深さに「もうここらでよくないか」といって下津井で仲良くなって集落をつくってしまったという話です。
そんな話が伝わるほど山が深く、だからこそ神秘的でジブリっぽい下津井集落。対向車や動物に気をつけながら行ってみてください。
因みに、11月25日には下津井では牛鬼という神輿を担いで集落を廻る牛鬼祭りと花取り踊りがあります。こちらも面白い祭りなので機会があればご紹介します。
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