【祭り】秋は祭りの季節です
今年の秋は何とも不思議な感じです。
例年ならすでに毛布を出していてもおかしくない季節なのですが、いまだ毛布の必要性を感じないし、
ストーブを出したものの使うこともなく、扇風機と同居している始末。
とはいえ、それでも少しずつ朝晩は冷え込み始め、過ごしやすい日々が続いています。
そんないつもとは違う秋ではありますが、四万十は「秋のお祭り月間」に入っています。
【秋のお祭り】
四万十は基本的にイベントの多い地域だと思います。
春にはひな祭りや桜マラソン。
夏には夜市やあゆ祭り、高知市に行けばよさこい祭りもあります。
逆に冬はイベントはほぼなく秋までの疲れをいやし、春までの準備期間といった感じです。
そして、秋。
食が豊かな四万十にとってイベント本番の季節です。
【神社のお祭り】
四万十に来て驚いたのが神社関連のお祭りが多いこととそれを大切に続けていること。
各集落の氏神様では四季毎にお祭りを行い、中でも秋のお祭りは盛大に行います。
「盛大」といっても地域内でのお祭りなので小さなお祭りには違いないのですが、秋には餅巻きや、花取り踊りなど、一年の収穫を感謝するためなのか季節のお祭りのなかでも一番大切なお祭りのような気がします。
【中津川の花取り踊り】
その一つ。中津川の秋祭りをこの前見てきました。
中津川は大正中心部より檮原方面へ車で約15分ほど行った奥四万十の奥座敷のような山の中の小さな集落です。
その中津川集落の氏神様は河内神社。(四万十の各地に河内神社が存在します)
集落の入り口にあたる山の上にその神社はあります。
10月30日。
長い階段を上がると山を切り開いたような平地に河内神社があり、その周りには集落の方10数人ほどが祭りの準備をしていました。
ここ中津川では「花取り踊り」が行われており、かくいう私も地域おこし協力隊時代には3度ほど花取り踊りを踊りました。(地域では”跳ぶ”といいます)
白と赤のぼんぼんをつけた太刀を持ち、主に子供が踊る小太刀と大人が踊る大太刀に分かれて一緒に踊ります。
花取り踊りも地区ごとに違い、大正に現存する3つの花取り踊り(中津川、打井川、下津井)はそれぞれ踊り方が違います。
花取り踊りが終われば、恒例の餅巻き。みんなこれを楽しみにしています。
高知県全体に言えることだとは思うのですが、高知の方は餅巻きが大好きで、「イベントに人を集めたければ餅巻きをしろ」と実しやかに言われているぐらいです。
「餅巻きはスポーツだ」という人もいて、餅巻きでは誰もが餅を拾うという行為に没頭します。
餅を食べるために拾うというのではなく、餅を拾うために頑張るということが主目的になっているので餅を大量に拾ったあと、取れなかった人に分けるなんてことも当たり前のように行われていますし、各家庭の冷凍庫に紅白の餅がびっしりになるのもこの時期の特色です。
餅巻きが終わればお祭りも終わり、あとは地元の方が神社の境内で「直会」という名の打ち上げをしてお祭りは終わりです。
【食のイベント目白押し】
神社のお祭りだけでなく、実りの秋を迎える四万十にとっては食のイベントが集中するのもこの時期です。
11月には毎週のようにどこかで食をメインにしたイベントが行われており、四万十町では「米こめフェスタ」や「産業祭」などがありますし、各市町村でも同じようなイベントが行われています。
【秋のお祭り情報】
ここから先の大正地区のお祭りをまとめてみました。
11月12日 「熊野神社秋大祭」 14時頃と18時頃に餅巻きあり
11月24日 「西部地区産業祭」 大正地区と十和地区合同の産業祭
11月25日 「下津井地区冬もうし」 牛鬼と花取り踊り
11月30日 「大正ワイワイ広場」
その他にもいろいろあると思いますので是非色んなイベントを探して行ってみてください。
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